京都の西山(西京区)にある正法寺(しょうぼうじ)には全国から集めた総重量約600tもの巨岩、奇岩があり「石の寺」と呼ばれています。宝生苑は東山連峰を望む借景式山水庭園で、庭石の形がゾウ、カメ、ウサギなど16種類の動物に似ていることから「鳥獣の石庭」の別称があります。
長岡京市の光明寺は源氏の武将で法然に師事し出家した熊谷直実が開祖で、西山(せいざん)浄土宗総本山です。紅葉の時期に約1カ月間だけ特別公開される信楽庭(しんぎょうてい)は白砂に18個の石を配した石庭で、行者が阿弥陀三尊を仰ぎつつ生死の大海を渡っていく姿を表しています。
眼病平癒の観音様、長岡京市の柳谷(やなぎだに)観音楊谷寺(ようこくじ)は「花手水」発祥の寺でもあります。書院から鑑賞する浄土苑は池泉鑑賞式蓬莱庭園で、毎月17日の午前中と紅葉の時期の約1カ月間だけ特別公開されます。
昼食は長岡天満宮の隣にある老舗料亭錦水亭で京料理をお楽しみください。明治14年(1881年)創業で、大きな池と季節の木々に囲まれた風情ある数寄屋造りの料亭です。