岐阜県東南部にある陶磁器の町、多治見市を訪ねます。
永保寺は夢窓疎石が鎌倉時代末の1313年に開創した臨済宗の寺院で、1314年建立の観音堂、1352年建立の開山堂は国宝に指定されています。夢窓疎石が作庭した池泉回遊式の庭園(国指定名勝)は、浄土庭園の雰囲気も残しており、臥龍池に架かる「無際橋」は珍しい屋形付きの反り橋です。池に面した岩山「梵音巌」は頂上に六角堂があり、岩肌には「梵音の滝」が流れて、立体的な景観をかたちづくっています。
多治見市は、施釉磁器モザイクタイルの発祥の地であり、生産量も全国一であることから2016年に開館したのが「多治見モザイクタイルミュージアム」です。すり鉢状に傾斜した地面に建つ土壁のような個性的で楽しいデザインの建物は、建築家・藤森照信氏の設計で、タイルの原料を掘り出す採土場(粘土山)の姿がモチーフになっています。館内には膨大なタイルのコレクションが展示され、企画展や体験教室なども開催されています。
本町オリベストリートは、安土桃山から江戸初期に茶の湯と陶芸に新風を吹きこんだ、古田織部にちなんで命名されました。明治・大正から昭和初期に建てられた商家が残り、レトロとモダンが共存する通りには陶磁器やアンティークの店やなどが並んでおり、散策や買い物を楽しめます。地元の桜のスポットとして、市民に親しまれている「虎渓公園」も散策します。
昼食は、永保寺の門前にある「レストラン渓琉彩」で、オーガニック野菜や日本海直送の魚介類を使った和食をお楽しみください。