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巡拝・お遍路の旅

毎日新聞旅行の「巡拝・お遍路の旅」は、ゆったりとした行程で心安らぐお参りツアーをお届けします。「四国八十八ケ所 遍路ウオーク」は歩き遍路のハイライトとバス遍路を組み合わせた旅です。昼食場所は地元の名物料理や人気店、添乗員が自信を持ってお薦めする店を厳選しました。この他にも、多彩な巡拝ツアーをご用意しています。

お遍路とは

弘法大師ゆかりの地をめぐる

お遍路は、四国の各地で修行を重ねた弘法大師ゆかりの四国八十八寺を巡ることをいいます。
四国の善通寺でお生まれになった弘法大師は、両親の反対を押し切り都の大学を中退しました。出世の道を捨て四国で厳しい修行の末、室戸岬で悟りを開いた弘法大師。お遍路は弘法大師のご誕生の地、ご修行の地、悟りの地をめぐる旅でもあります。

弘法大師ご誕生の地、75番・善通寺
弘法大師ご誕生の地、75番・善通寺
悟りの地、室戸岬の御蔵洞
悟りの地、室戸岬の御蔵洞

順打ちと逆打ち

四国八十八ヶ所の札所は、どこから回っても良いのですが、時計回りに順番に巡ることを「順打ち」といいます。昔は自分の住所氏名を書いた木札を参拝したお寺の柱に打ちつけた事から、お参りすることを「打つ」、お寺を「札所」と言います。うるう年に88番からまわる「逆打ち」は、功徳が大きいと言われます。

弘法大師ご誕生の地、75番・善通寺

お接待、思いやりの文化

お接待は、地元の方がご厚意でお遍路さんを助けるために行う思いやりの心です。旅の道中でお茶やお菓子などのお接待を受けた際は、お礼に納札(おさめふだ)を渡します。お遍路さんへの施しが功徳を積む意味もあるため、お接待は断ってはいけません。

弘法大師ご誕生の地、75番・善通寺

お遍路の服装

白衣を着て、歩きやすい運動靴で

お遍路の服装は、歩きやすい格好と運動靴などの履きなれた靴でご参加ください。ツアーでは、白衣を服の上から羽織り、輪袈裟を首にかけ、お手持ちのショルダーバックを肩から斜めがけにされる方が多いようです。昔のままの白装束にこだわる必要はありません。春夏秋冬に分けて参拝する弊社のツアーでは、袖のない「おいずる」をお勧めしています。四季折々に変化する服装に対応できます。

遍路用品は、初回のツアーで購入できます

必要な装束や用品は、初回のツアーでお参りの前に立ち寄る巡拝用品店で購入できます。
また参拝に必ず必要な念珠(数珠)、線香、ローソク、ライターはご家庭でご使用のものをお持ちになる方が多いようです。念珠は紛失の恐れがありますので安価なもので十分です。

お遍路の服装

白衣(はくえ)
白衣(はくえ)
お遍路さんの正装です。白衣の背中に「南無大師遍照金剛」「同行二人」と書かれており、袖のあるものを「白衣」、袖のないものを「おいずる」といいます。
輪袈裟(わげさ)
輪袈裟(わげさ)
輪袈裟は、袈裟の一番簡略化されたもので首にかけて使います。食事やトイレなど不浄な場所では、取り外すのが礼儀です。
金剛杖(こんごうづえ)、つえ袋
金剛杖(こんごうづえ)、つえ袋
約1.5mの白木の杖。つえ袋を掛けるのが習わしです。
弘法大師を心の杖とするお遍路さんが、いつしか金剛杖と呼ぶようになりました。宿に到着したら杖の先を先に弘法大師の御み足として洗います。弘法大師が橋の下で眠るようなご苦労をされた故事から、眠りを妨げないよう橋の上では杖をつかない習わしです。
すげ笠(すげがさ)
すげ笠(すげがさ)
日よけ、雨よけに。笠の正面には、弘法大師と一緒という意味の「同行二人」と書かれています。
さんや袋・ずた袋
さんや袋・ずた袋
参拝に必要な納札や数珠、線香、お賽銭など小物を入れて肩から斜めにかけて持ち歩きます。

遍路用品

巡拝必需品

お寺で参拝するときに使用します。ご家庭でご使用のもので結構です。
念珠(数珠)
参拝するときに使用します。
線香
各お堂に3本ずつお供えします。
ローソク(小)
各お堂に1本ずつお供えします。
ライター
ローソクや線香に火をつけます。
お賽銭
5円〜25円くらい
納札(おさめふだ)
あらかじめ住所や氏名を記入した納札を用意し、お参りする際、本堂と大師堂の2ケ所の納札箱に納めます。遍路の回数によって納札の色を変える習慣があり、1~4巡目までは白色のお札を納めます。
納札の書き方
納経帳(のうきょうちょう)
各お寺でご本尊と寺の名称を墨書きしていただき、ご朱印を押してもらう帳面です。
お経を納めた証としていただくものです。
納経軸(のうきょうじく)
各お寺でご本尊と寺の名称を墨書きしていただき、ご朱印を押してもらう掛け軸です。ご朱印が全て埋まると表装店で掛け軸に表装して、お彼岸や仏事の時に掛けて用します。
納経用白衣(のうきょうようはくえ)
各お寺でご朱印をいただき、来世の旅路に着るためのものです。自分や親戚縁者の人が旅立つ時、着せてあげると浄土へ行けるといわれています。
御影帳(おみえちょう)
納経軸や納経帳にご宝印を頂くと各寺のご本尊(御影)をしるしたお札を頂戴します。それを綴じる帳面です。
経本(きょうほん)
般若心経や教理を説きつづった本。本堂や大師堂でお参りする際にお経を唱えます。
※ツアーでは、経本をお持ちでない方にお唱えするお経をまとめたものをお渡しします。

納経代

各お寺の納経所で、ご朱印をいただくには、1ケ寺につき納経軸(掛け軸)700円、納経帳500円(重ね印300円)、白衣300円が必要です。(2024年4月現在)

お参りの手順

四国八十八ヶ所のお参りには、決まった手順と作法があります。巡拝の前に知っておくと心強いものです。

  1. 山門(寺の正面)で、合掌し一礼します。
  2. 水屋(社寺で参拝人が口をすすぎ、手を洗い清めるところ)で、口をすすぎ手を清めます。
  3. 鐘楼(寺の境内で鐘をつく建物)で、参拝前に鐘をつきます。
    参拝後につくのは、戻り鐘といって縁起が悪いので参拝前につきます。
  4. 本堂で、線香3本、ローソク1本を納め、投げ銭をせず、静かにお賽銭をあげ、納札を収めて数珠をすり、お経を唱えます。
    • ろうそくは奥または上から、線香は中央から立てるようにします。
      後からきた人が手を火傷しないようにとの心遣いです。
    • 団体ツアーでは他の参拝者のことを考えて、参道の一方は空けてお勤めする心遣いが必要です。
  5. 大師堂で、本堂と同様にお参りします。
  6. 納経所で、納経帳にご朱印をいただきます(有料)
    ※ツアーでは添乗員が代行します。
  7. 最後に山門で合掌し一礼します。

納札(おさめふだ)の書き方

年月日
参拝年月日を書きます。日は「吉日」と書いても構いません。
住所
住所を書きます。個人情報ですので、番地まで詳細に書く必要はありません。
氏名
参拝する本人の名前を書きます(書ける範囲で構いません)。
年齢
数え年でも満年齢でもどちらでも結構です。
願意
お願いごとを書きます。

四国八十八ケ所/逆打ち遍路

四国八十八ケ所霊場めぐりは、1番・霊山寺から時計回りにお参りする「順打ち」と4年に1度のうるう年に88番・大窪寺からお参りする「逆打ち」があります。2024年は、うるう年の逆打ちとなり、ご利益3倍と言われます。 昼食は地元のおいしいB級グルメをお楽しみいただきます。ホテルは全行程シングル(お一人部屋)をご用意します。この機会に、お遍路の旅に出かけましょう。

四国八十八ケ所/四国完全徒歩

 四国八十八ヶ所を全て歩いてまわる企画のスタートです。まずは、阿波路「発心の道場」1番・霊山寺から23番・薬王寺をへて土佐路、伊予路、讃岐路を越え約2年かけて満願となります。歩き遍路の途中でも、バスが並行しておりま すので、お疲れが出た場合はバスとの合流点で乗車可能な所もあります。(ただし峠、山越えやバスが入れない狭い場所では、ご利用できません。タクシーの個人負担となります)  先達の資格を持つ添乗員が同行、ご案内します。お一人様、途中から、1回だけの参加でも大歓迎です。是非ご参加ください。
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