毎日新聞旅行の「巡拝・お遍路の旅」は、ゆったりとした行程で心安らぐお参りツアーをお届けします。「四国八十八ケ所 遍路ウオーク」は歩き遍路のハイライトとバス遍路を組み合わせた旅です。昼食場所は地元の名物料理や人気店、添乗員が自信を持ってお薦めする店を厳選しました。この他にも、多彩な巡拝ツアーをご用意しています。
お遍路は、四国の各地で修行を重ねた弘法大師ゆかりの四国八十八寺を巡ることをいいます。
四国の善通寺でお生まれになった弘法大師は、両親の反対を押し切り都の大学を中退しました。出世の道を捨て四国で厳しい修行の末、室戸岬で悟りを開いた弘法大師。お遍路は弘法大師のご誕生の地、ご修行の地、悟りの地をめぐる旅でもあります。
四国八十八ヶ所の札所は、どこから回っても良いのですが、時計回りに順番に巡ることを「順打ち」といいます。昔は自分の住所氏名を書いた木札を参拝したお寺の柱に打ちつけた事から、お参りすることを「打つ」、お寺を「札所」と言います。うるう年に88番からまわる「逆打ち」は、功徳が大きいと言われます。
お接待は、地元の方がご厚意でお遍路さんを助けるために行う思いやりの心です。旅の道中でお茶やお菓子などのお接待を受けた際は、お礼に納札(おさめふだ)を渡します。お遍路さんへの施しが功徳を積む意味もあるため、お接待は断ってはいけません。
お遍路の服装は、歩きやすい格好と運動靴などの履きなれた靴でご参加ください。ツアーでは、白衣を服の上から羽織り、輪袈裟を首にかけ、お手持ちのショルダーバックを肩から斜めがけにされる方が多いようです。昔のままの白装束にこだわる必要はありません。春夏秋冬に分けて参拝する弊社のツアーでは、袖のない「おいずる」をお勧めしています。四季折々に変化する服装に対応できます。
必要な装束や用品は、初回のツアーでお参りの前に立ち寄る巡拝用品店で購入できます。
また参拝に必ず必要な念珠(数珠)、線香、ローソク、ライターはご家庭でご使用のものをお持ちになる方が多いようです。念珠は紛失の恐れがありますので安価なもので十分です。
各お寺の納経所で、ご朱印をいただくには、1ケ寺につき納経軸(掛け軸)700円、納経帳500円(重ね印300円)、白衣300円が必要です。(2024年4月現在)