毎日山の旅レポート 2018年11月12日 猪井将光
関西/大阪枚岡山・額田山ナイトハイクへのお誘い
近鉄奈良線の瓢箪山駅を過ぎると、近鉄の各駅停車の電車は山裾を左にカーブしながら、徐々に高度を上げて行きます。高度が上がるとともに、車窓からは、住宅の合間を通して、大阪平野の広がりが見えてきます。目的地の駅、「枚岡駅」に到着。枚岡駅は1914年(大正3年)4月30日に近鉄電車の前身、大阪電気軌道の駅として開業。近鉄電車のHPでは、一日の乗降数は5168人(平成27年11月10日)と紹介されています。駅名の由来は、隣接する枚岡神社からとも言われています。登山口となる枚岡神社の歴史は古く、枚岡神社のHPでは、神武天皇が大和の地で即位される以前に創建されたと紹介されています。今回は、その歴史ある枚岡神社から枚岡山に登り、額田山までの夜景を楽しむ「ナイトハイク」をご紹介します。
枚岡山展望台から足元を照らしながら登山道を下ります。登山道を下ると東大阪市と奈良県生駒市をつなぐ国道308号線と交差します。この国道を登ると、大阪府と奈良県の県境の手前が石畳になっているという「暗峠(くらがりとうげ)」へと続きます。「酷道マニア」の間ではかなり有名です。大阪平野の夜景を木々の合間に見ながら、額田山展望台を目指します。休日は生駒山へと向かう登山者をよく見かけますが、ナイトハイクでは、誰とも行き交うこともありません。この国道308号線と登山道が交差する地点から、額田山展望台まで登ります。
額田山展望台を後に、中展望台へと向かいます。中展望台は、標高も少し下がり、コンパクトでお手軽な展望台です。この展望台から、大阪平野の夜景の展望を楽しんで枚岡公園に下ります。枚岡公園は四季折々、桜や紫陽花に彩られる公園として多くのハイカーたちに親しまれています。枚岡公園から車道を歩いて近鉄額田(ぬかた)駅に下りましょう。
額田駅も枚岡駅同様、各駅停車のみが停車するコンパクトな駅。一日の乗降人員は3,535人(平成27年11月10日)。近鉄奈良線で最も乗降人数の少ない駅です。額田駅も1920年(大正9)7月13日に大阪電気鉄道により開業したと紹介されています。駅の山側には大きな桜が駅のシンボルツリーとなっています。額田駅に到着です。ここまで夜景を楽しむナイトハイクをご案内してきました。皆さんもキラキラ輝く夜景を見にナイトハイクに出かけませんか。ご参加をお待ちしています。
ツアーのお申し込みはこちらから→<18231>枚岡山・額田山ナイトハイク
●コースと注意点●
ヘッドランプと予備電池は必携。季節に応じた服装で。生駒山への登山道は複数あり、枚岡公園内には標識が整備されているが、登山道が入り組んでいる場所もあるので事前に確認したい。水場とトイレは、枚岡神社、国道308号線との交差地点、枚岡公園(額田側)にある。夜景を楽しむために「双眼鏡」のご持参もお勧め。夜景は少し気温の下がった空気の良く澄んだ日がおすすめ。ナイトハイクの単独行は厳禁。
●参考・引用HP等●
東大阪市役所HP・枚岡神社HP・近畿日本鉄道HP(安全快適な輸送を目指して)
◎筆者プロフィール◎
猪井将光(いのいまさみつ) 島根県出雲市生まれ大阪育ち。「毎日山の旅」国内登山担当、元日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。毎日ジュニアサッカースクール監督、日本サッカー協会公認指導者。