毎日山の旅日記

毎日新聞旅行

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北アルプス黃葉の涸沢カール

10月初旬、毎年恒例ツアーとなっているい涸沢カールの紅葉を見に行きました。今年は10月に入っても夏を思わせるような暑い日が続き、紅葉は遅いのかと思いきや、涸沢周辺の紅葉は例年どおりで、10月初旬には見ごろを迎えたようでした。
黄色に色づくナナカマド 黄色に色づくナナカマド
例年だとこの時期はかなりの混雑が予想されますが、平日で緊急事態宣言が明けたばかりとあってか、思ったほどの人混みではありませんでした。
静かな上高地 静かな上高地
今回お世話になる山小屋は、槍・穂高の玄関口でおなじみの横尾山荘さん。寝床は2段ベッドですが、一つ一つにカーテンで仕切られており、しっかりプライベートを確保してくれます。通常の山小屋にはあまりないお風呂もついています。シャンプー・石鹸は使えませんが、汗を流すことができ、この時期は秋といえどもう冬手前なので、冷えた体を気持ちよく温めてくれます。
毎年お世話になっている『横尾山荘』さん。内装もとっても綺麗です。 毎年お世話になっている『横尾山荘』さん。内装もとっても綺麗です。
朝焼けと虹。横尾山荘前から。 朝焼けと虹。横尾山荘前から。
上高地から横尾山荘までは、未舗装路の林道ですが、横尾山荘からは登山道になります。本谷橋まではゆるやかな登りですが、本谷橋を越えてからは、斜度がだんだんと急になり、いよいよ登山道っぽくなります。
多くの登山客が休憩する本谷橋。 多くの登山客が休憩する本谷橋。
本谷橋からは横尾本谷、北穂高岳を横目に見ながら約2時間弱で涸沢に到着です。今年の涸沢カールの紅葉は、ナナカマドの赤色が弱い(少ない)のもあり、彩色が黄色が強めの黄葉でした。 紅葉の色づきは、その年の降水量や日照時間、寒暖差などの条件によって決まってくるので、毎年同じ紅葉が見れるわけではないので、毎年どんな紅葉になるか楽しみになりますね。
涸沢カール。雲が多かったけど、たまに当たる太陽の陽が色合いを鮮明にしてくれます。 涸沢カール。雲が多かったけど、たまに当たる太陽の陽が色合いを鮮明にしてくれます。
屏風ノ頭方面に振り返る。今年は黃葉でした。 屏風ノ頭方面に振り返る。今年は黃葉でした。

◎筆者プロフィール◎
村野匡佑(毎日新聞旅行 国内登山担当。1984年生まれ兵庫県出身。公益社団法人日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ保有)
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