過去の毎日登山塾アーカイブ
〜山記者の目〜 2021年07月30日 小野博宣
静岡(東京毎日)ステップ⑦富士山(2021)
- 「語り継ぎ言ひ継ぎ行かむ富士の高嶺は」富士山(3776㍍)の神々しさを「語りつごう」と歌ったのは奈良時代の歌人、山部赤人(やまべのあかひと)だ。1000年後のいまも、赤人の言葉...
〜山記者の目〜 2021年07月01日 小野博宣
静岡(東京毎日)ステップ⑤宝永山(2021)
- 富士山のスカイライン(輪郭)は美しい。だが、その南東部には流麗な斜面を断ち切る、無粋な凹凸がある。江戸時代中期の1707(宝永4)年に大噴火した際の痕跡で、凹部は宝永火口、凸部は宝永山(2693㍍)...
〜山記者の目〜 2021年04月21日 小野博宣
関西ステップ②六甲摩耶山(2021)
- 神戸の摩耶山(まやさん、702㍍)は、優し気な語感が印象的だ。釈尊の生母である摩耶夫人から名づけられたという。山道も歩きやすく、たおやかなイメージがある。
〜山記者の目〜 2021年03月31日 小野博宣
関東(東京毎日)ステップ①高尾山(2021)
- 百花繚乱とはまさにこの山のことだろう。東京都の高尾山(599㍍)のことだ。サクラはもちろんのこと、ニリンソウ、スミレ、シャガ、スノードロップ、ネコノメソウが登山道のあちこちに愛らしい花を咲かせていた...
〜山記者の目〜 2021年03月17日 小野博宣
奈良ステップ①二上山(2021)
- 初心者や入門者が富士山登頂を目指す「毎日登山塾2021」のステップ1が3月13日、奈良県と大阪府にまたがる二上山(517㍍)で開かれた。講座は、山に不案内な皆さんが低山から3000㍍の高峰まで毎月ステ...
〜山記者の目〜 2020年03月24日 小野博宣
関東(東京毎日)ステップ①高尾山(2021)
- 初心者や入門者が富士山登頂を目指す「安心安全富士登山2020」のステップ1が3月14日、東京都の高尾山(599㍍)で開かれた。午前9時半、京王線高尾山口駅前には17人の参加者が集まった。低気圧が太平...
毎日山の旅レポート 2020年03月04日 村野匡佑
関西/奈良の山ステップ①二上山(2020)
- 昨年多くの方にご参加いただいた『富士登山塾2019』が、今年も『富士登山塾2020』として始まりました。この『富士登山塾』は登山初心者・初級者のために、低山の日帰り登山から山小屋泊や3000m級の山...
〜山記者の目〜 2019年09月04日 小野博宣
東京・大阪<番外編> 大阪/東京・富士登山塾 卒業式(2019)
- 中高年の皆さんを富士山にお連れする富士登山教室・塾は2016年から始まった。同年8月11日が国民の祝日「山の日」に制定されたのを記念してのことだ。富士山に登りたい中高年者はたくさんいる。だが、山...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年09月02日 小野博宣
関東・富士山(東京毎日)ステップ⑦富士山(2019)
- バチ、バチと音を立てて、大粒の雨が山小屋の屋根をたたき続けた。風に飛ばされた石が屋根をゴロゴロと転がる音も混じった。2019年8月29日未明、富士山8合目の山小屋・白雲荘で、「安心安全富士登...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年08月27日 小野博宣
関東・富士山ステップ⑥富士山(2019)
- 寒暖計がさしていたのは気温3度だった。富士山の標高約3590㍍地点でのことだ。「初心者のためのステップアップ富士登山塾2019」の参加者26人は山小屋・胸突山荘前にいた。小屋前に設置された寒暖...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年07月23日 小野博宣
北アルプスステップ⑤唐松岳(2019)
- 北アルプス・唐松岳(2696㍍)の稜線からは、数多(あまた)の山が見渡せた。間近に五竜岳(2814㍍)がどっしりと構え、剱岳(2999㍍)は正面に鎮座している。遠くに見えるきらめきは富山湾の波光だろ...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年07月18日 小野博宣
関東/八ヶ岳ステップ⑤八ヶ岳・硫黄岳(2019)
- 「本当ならこちらに富士山が見えるのですが」。八ケ岳の硫黄岳(2760㍍)山頂で、稲田正道・登山ガイドが南東の方角を指さし、残念そうに語った。白い雨雲は分厚く、富士山はおろか周囲の山々も見通せなかった...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年07月17日 小野博宣
関東/八ヶ岳(東京毎日)ステップ⑥八ヶ岳・硫黄岳(2019)
- 風速は10㍍以上あっただろうか。重いザックが強風に振られる。横殴りの雨がレインウェアを叩(たた)き続ける。立っているのも一苦労だ。女性のお客様の顔に不安の影が宿るのが見て取れた。私は先頭を歩く上村絵...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年07月05日 小野博宣
北陸/福井ステップ④荒島岳(2019)
- 福井県の荒島岳(1523㍍)の山頂に登り切ると、ピンク色の花が視界に飛び込んできた。鮮やかな色が汗で曇った眼にしみる。山麓では季節が終わったタニウツギだ。登頂のご褒美(ほうび)に、と花束を手渡された...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年07月02日 小野博宣
関東・富士山新五合目 (東京毎日)ステップ⑤宝永山(2019)
- 「スケールの大きな展望に圧倒された」。初心者や入門者が富士山を目指す「安心安全富士登山教室2019」のステップ5が6月下旬、静岡県の宝永山(2693㍍)で開かれ、女性参加者はそう感想を語った。宝永山...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年06月21日 小野博宣
四国/徳島ステップ④剣山(2019)
- 西日本第2位の高峰、徳島の剣山(つるぎさん、1995㍍)は、丸みを帯びた伸びやかな稜線が美しい山だ。山頂付近は緑の笹原で覆われ、青空とのコントラストは見事というしかない。一度はこの目で見てみたい山...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年06月14日 小野博宣
中国/鳥取ステップ③大山(2019)
- 鳥取県の大山(だいせん、1729㍍)は広い裾野と雄大な山容で知られる。西日本最大といわれるブナ林や国の特別天然記念物・ダイセンキャラボクの純林など自然も目を見張るものがある。だが、登山者にとって登...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年06月11日 小野博宣
関東・富士周辺の山(東京毎日)ステップ④明神ケ岳(2019)
- 初心者や入門者が富士山を目指す「安心安全富士登山教室2019」のステップ4が6月初旬、神奈川・箱根の明神ケ岳(1169㍍)を舞台にして行われた。24人の参加者は東京駅前からバスに乗り、箱根路を目...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年05月21日 小野博宣
関東・富士周辺の山(東京毎日)ステップ③大菩薩嶺(2019)
- 山梨県甲州市の大菩薩峠は、かつて武蔵国と甲斐国を結ぶ峠道としてにぎわったという。今も峠を北に進路を取れば旧青梅街道に到達し、JR奥多摩駅(東京都青梅市)へ向かうバスも出ている。山梨県の深山と奥...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年05月21日 小野博宣
関西/奈良ステップ③大普賢岳(2019)
- 「あぁ、とても楽しかった」。奈良県の大峰山脈にある大普賢岳(1780㍍)を登山して、中年女性の参加者はそう語ってくれた。私はそれを聞き、心底うれしく思った。本格的な山登りの経験が十指にも満たない彼女...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年04月24日 小野博宣
関東・富士周辺の山(東京毎日)ステップ②丹沢大山(2019)
- 神奈川県の名峰・大山(1252㍍)を「江戸情緒を伝える山」として、以前当コラムで紹介した。江戸時代には大山講の信者の皆さんが大挙して押し寄せていたのだが、21世紀の現代では登山客、どちらかというと初...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年04月23日 小野博宣
関西/京都ステップ②大江山(2019)
- 鬼という言葉を考える時、意外に身近な存在であることに気づく。「心を鬼にする」「渡る世間には鬼はなし」といった格言もあれば、清酒「鬼ころし」やおろし金の「鬼おろし」もある。身の回りは鬼であふれていると...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年04月12日 小野博宣
関西/奈良ステップ②青根ケ峰(2019)
- 奈良県吉野町にある近鉄線吉野駅前には、万葉集の歌碑がひっそりと建っている。「よき人のよしとよく見てよしと言ひし芳野よく見よよき人よく見(かつてよい人がよい所だとよく見てよいと言った...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年04月03日 小野博宣
関西/和歌山ステップ①高野三山(2019)
- 高野山は宗教都市といっていいだろう。一歩足を踏み入れると、寺院の甍(いらか)が連なり、堂々とした山門もあちこちにある。見事な景観だ。ただ観光地化も劇的に進んでいる。内外の観光客の嬌声(きょうせい)が...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年03月22日 小野博宣
関東/東京(東京毎日)ステップ①高尾山(2019)
- 東京・八王子市の高尾山は標高は599㍍と低山の部類だが、登山客や観光客は年間260万人もあるという。人が登る山としてはおそらく世界1だろう。土日・祝日には山頂は人波で埋め尽くされる。初心者や入門者が...
〜山記者の目〜富士登山塾 2019年03月06日 小野博宣
関西/奈良の山ステップ①二上山(2019)
- 千里の道も一歩から、と言う。山登り初心者の中高年にとって富士登山も同じことがいえる。いきなり富士山に挑むのは、体力的には無理がある。だから、低山からはじめの一歩を踏み出したい。とはいえ、どんな手...
〜山記者の目〜 2018年08月27日 小野博宜
関東・富士周辺の山「初心者の富士山」
- 富士山は、「初心者の山」といわれることがある。登山の心得がなくても山頂に到達できるということだろう。事実、江戸時代には富士講(富士山を信仰の対象にした団体)の皆さんがわらじで高嶺を踏んでい...